【群発頭痛の予防】トリプタンによる薬物乱用頭痛にならないような予防治療

【群発頭痛の予防】トリプタンによる薬物乱用頭痛にならないような予防治療

こちらの記事で記載している通り、これまで私は10年近くに渡って群発頭痛に苦しんでいましたが、イミグラン点鼻薬との出会いでQOLが大幅に改善されました。

この治療薬との出会いは私にとって非常にうれしいものでありましたが、残念なことに群発頭痛の問題は完全には解決してはおりません。

イミグラン点鼻薬は保険適用で処方していただけるのは、1カ月に10個までと決まっており、私の場合ですと2日に1回は頭痛の症状が襲ってくるため、1カ月に10個だと間に合わないのです。

この記事では、

  • トリプタン系薬剤に処方制限がある理由
  • トリプタン系薬剤に依存しない治療

について、私が実際に現在行っている治療も織り交ぜながら記載していきます。

トリプタン系薬剤の処方制限について

イミグラン点鼻薬が月10個までの理由

そもそもなぜ1カ月10個までしかイミグラン点鼻薬をはじめとするトリプタン系薬剤は処方してくれないのでしょうか。

以下が中心となる理由のようです。

  • 薬価が高い・・・イミグラン点鼻薬は薬価が高いです。そのため国で負担してくれるのは一人当たり月10個までで、それを超過する数が欲しい場合はあくまで自己負担になる。
  • 薬物乱用頭痛を防ぐ・・・月10回以上トリプタン系薬剤を使用し、それが3か月以上続くと薬物乱用頭痛となり、頭痛の症状・頻度が悪化する可能性がある。

 

薬物乱用頭痛 (MOH)とは?

片頭痛や緊張型頭痛の患者が急性期頭痛薬を乱用することによって頭痛頻度や持続時間が増加して慢性的に頭痛を呈するようになった状態と定義されています 。(Wilipediaより)

何となく薬物乱用頭痛という名称からして、ひどく深刻な状態を想像してしまいますが、基本的には原因となっている薬の使用をやめれば、回復するとのことで、特にトリプタン系薬剤が原因の場合はほか薬剤の過剰摂取の場合よりも回復が早いそうです。

 

トリプタン系薬剤への依存を防ぐには

予防薬により群発頭痛の発症頻度を下げる

私はできるだけ発症の頻度を減らしイミグラン点鼻薬をはじめとしたトリプタン系薬剤を使わなくてもいいように、片頭痛の予防薬を処方いただき毎日服用しています。

予防薬として飲んでいる薬

カルシウム拮抗薬を飲んでいます。具体的にはワソラン、ミグシスなどがありますが、私は1日2回朝食と夕食の後にミグシスでを服用しています 。

 

カルシウム拮抗薬を服用することで、以下のことが期待できます。

動脈の血管壁には、平滑筋細胞でできた層があって、この細胞が収縮することで血管は細くなり血圧が上がります。この収縮は、細胞内にカルシウム(Ca)イオンが流れ込むことが引き金になっています。ですから、このカルシウムイオンの通り道であるカルシウムチャネルをふさぐことで、平滑筋細胞の収縮を抑え、血管を拡げ、血圧を下げることができます。これがカルシウム(Ca)拮抗薬の働きです。

大日本製薬HPより

ただカルシウム拮抗薬はあくまで予防として飲む薬であり、即効性がある薬ではないことには注意したほうがいいでしょう。自分の症状が出やすいシーズンを知っている人であれば、そのシーズンが来る前に、前もって飲み始めることができるので、有効となる可能性が高くなります。

 

イミグラン点鼻薬以外の治療法

上記のカルシウム拮抗薬は即効性がなく、症状が出てから服用しても意味がありません。では予防治療はカルシウム拮抗薬などで行っていくとして、発症時の治療でイミグラン点鼻薬をはじめとするトリプタン系薬剤以外のものは何があるかというと、酸素吸入が代表的なものとなります。

高濃度の酸素吸入について

トリプタン系薬剤による治療と並んで、多くの群発頭痛患者に有効とされている治療の一つです。平成30年には在宅酸素療法が保険適応になったこともあり、自己負担額は3割負担で2万程度と、手が届きやすくなりました。ただ群発頭痛と診断されており、頭痛発作が平均1日1回以上ある方が適用対象とのことです。

イミグラン点鼻薬のような携帯性や手軽さはないものの、しっかりとした症状を抑える効果が期待できるので、トリプタン系薬剤と併用し薬物乱用頭痛を避けながら群発頭痛の治療を行っていくことができます。自己負担の額があまり問題にならない方は、トリプタン系薬剤と酸素吸入を併用するのが私は理想的かなと感じます。

まとめ

イミグラン点鼻薬は月に10個までしか処方してもらえないことを知り、発症頻度の高い群発期をトリプタン系薬剤に頼らずに、どうやって乗り越えていくか考えるため、今回の記事を書きました。

群発頭痛に限ったことではないですが、症状や薬の効く効かないは個人差が大きいため、予防薬としては私が現在服用しているカルシウム拮抗薬以外にもありますので、専門の先生などに伺って自分に合う薬が見つけていくというのが良いと思っています。

また在宅酸素療法が保険適用になったことなど、私は今回調べるまで知らなかったので、日頃から広く情報を集めるようにしていくのも大事ですね。